とあるお坊さんの日常

ヒヨッコお坊さんの日常を書いていきます

花まつり・・・

こんにちは、ふにょふにょです

今日は天気が良いですね

やっと春らしさが出てきたというところでしょうか

 

さてさて、本日はこれ

花まつり

花まつりとは何ぞやという方おられると思います

キリスト教でいう

「クリスマス」

あ~、、勝負になる気がしない

 

お釈迦様が生まれたのをお祝いする日です

降誕会とも灌仏会ともいわれます

 

かくいう私も、勉強するまでは知らなかった

お寺生まれ人間あるあるですけど、

意外とちゃんと学ぶまでは何にも知らないことが殆どです

 

花まつりって何するの?

ケーキとか食べるの?

朝起きたら枕元に戒名でもプレゼントされてるの?

そんなことはありません

 

 

実際やることといえば

・お釈迦様に対してお供物をささげてお経を読みます

・お釈迦様の像に対して甘茶をかけます

 

え?それだけ?

ケーキは?チキンは?シャンパンは?

楽しいかと言われたら・・・・ねぇ?

正直思ったことは

 

地味・・・

 

メジャーでないのはそれ故なのでしょう

そこは否定できません

供養も供養でございます

 

きらびやかな印象のクリスマスとは雲泥の差

もう、「Christmas」って英字にするだけでお洒落

無理くり「HA☆NA☆MA☆TSU☆RI」とかやってみるたけど

ダメですね

 

ごめんなさい、お釈迦様

 

でも、供養することに目を向けているからこそ、

この形なんじゃないかとも考えてます

 

華やかではないですけど、おごそかです

心は弾みませんが、落ち着きます

 

お釈迦様は当たり前のことしか言わないそうです

生まれたら死ぬし、腹が減れば食べるし

心のありようを説いた人です

 

 

何かと「ワイワイできること」がいいことのように感じてしまう昨今ですが、

何かと忙しない日々であるからこそ、落ち着くための機会は必要なのではと考えてます

甘茶かけてあげてね

 

そうそうなんで甘茶かけるのか

お釈迦様って生まれたときの伝承が色々ぶっ飛んでるんですよね

まず、生まれるにあたって

母親の右脇から生まれたとか言われてるくらいですから

母親が菩提樹の花を手に取ろうとしたときポロっと出たらしい

かと思えば、そこから立ち上がって7歩歩いて
天地を指さして

天上天下唯我独尊」って言ったらしいです

その時甘茶の雨が降ってきたらしいですよ

ほんまかいな・・・・

そういうことで甘茶かけるらしいです

なので甘茶かける仏像は天地を指さしています

 

天上天下唯我独尊っていうとすごく聞こえが悪いかもですが

「天の上にも天の下にも、唯、我独り尊し」といってます

この「我独り」各々、一人一人ってことです

 

「ヒャッハー!!俺の名を言ってみろ!」

 

的な奴ではありません

一人一人が尊い存在だという意味とされております

自分という存在が何者か分からなくなったら、

原点に立ち返ることも必要でしょう

自分なんて・・・と思いがちな人にこそ伝えたい言葉ですね

 

・・・これ本当は世紀末的な意味だったらどうしよう

モヒカンにでもするか

 

 

  今日の一字

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 一人一人が花ですよ