とあるお坊さんの日常

ヒヨッコお坊さんの日常を書いていきます

葬儀

こんにちは、ふにょふにょです

久しぶりの投稿になりますね

最近気持ちに余裕があったりなかったり、波がありました

ええ、言い訳です←

 

さて、今回はお葬儀のお話

小さいころ、師匠がいないとき

母親にどこ行ってるのか聞いて

葬式って言ってるのを聞いて

そーしきって何だろうって思ったことがあるんですが、

ええ、要は亡くなった人を弔うことですよね

近年では葬式が簡略化されたり、人によってはしなくてもいいって方がいらっしゃいますね

 

まぁ私も一応お坊さんなので、いろいろと聞かれることがありますが

良く葬式関係の質問で

やらなきゃいけないもの?

って聞かれることがあります

ぶっちゃけ

やりたくないならやらなくていい

あ~言っちゃった言っちゃった

 

で・す・が!

葬式は「亡くなった人を弔う」という式でございます

葬式は故人の人柄が表れていると思うのです

もし、その人が多くの方に支えられ、また支えて生きてきたというならば、

その方々へ訃報をお伝えするのは

おかげさまでここまで生きることができましたという

感謝の意味もこめられることがあるし

それによって人が集まり故人について偲ぶことができる機会でもあります

「亡くなった」ということを自身だけでなく、多くの関係者にも自覚させる意味で考えれば、私個人の意見ではあるけれども

親兄弟が亡くなった場合はやるつもりです

 

仏事は「やらなきゃいけない」にすると全部しんどい思いがつきまといます

ですので、「できる範囲で」という意識で進める方がいいと思うのです

実際、葬儀をするにもお坊さんや葬祭場などお金がかかることですから

 

あとよく言われるのは地獄の沙汰も金次第なんですか?

お金がお金がといいますが、「式」ですし用意するものとかをすべてご自身でやっていただけるなら、必要最低限でそんなにかからないと思います。

 

時間だけじゃないでしょうか。

しかし、遺体を置いておく場所、葬儀ができる人、準備の仕方を知っている人

などなど、専門分野の話になりますからかかるものはかかります

自分で棺桶作ったり、花作ったり、お供え物作ったりできるんであれば頼むより安くはなると思います

できるんであれば・・・

 

あとよく勘違いされるんですが、葬儀代やらもろもろすべてお坊さんに入るんですか?って話ですが、

それやったらお寺がつぶれます

お坊さんがもらえるのはそのうち何割とかの話かと

戒名代は戒名代でお寺のお金です

葬儀代は葬儀代でお寺のお金です

お坊さんにお気持ちで渡されたらいただきますが・・・

ほぼほぼお寺に行きます

そのうちの五分位もらえればいいほうですかね・・・

 

住職とは

「住持の職」ということで

住んで管理してくださいっていう役職なのです

管理優先なのです

ただ、そこで生活は保障するという前提で

お金を頂いてるってことです

 

そりゃ全部手元に来るならうれしいですよ

あるに越したことはないですから

でも、お坊さんがやってるのは「商売」じゃないです

その金額になるにはその金額になる理由があるわけです

それでも不安な方もいるのであれば、どういうお金の使われ方をしているか

住職さん本人に見せてもらうのがいいでしょうし

そこから、そのお寺に頼むか頼まないかを決めてもいいと思うんです

歴史を振り返っても、お坊さんの中には正しい使い方をしない人もいるわけですから

「商売」でやってるやってないの判断基準はわかりませんが、

私は少なくともそういう意識でやってはいないです

なので、檀家さんからその単語が出たその都度お伝えはしてます

 

子供のころよく言われたのが

いいよね、「楽で」

正直思ったのは

人が亡くならねえと生きてけねえんだぞ

これは永遠の命題ですね

やってみろと言いたい

そういう人には「じゃ、代わりに葬式してきて?楽なんでしょ?」

って言いたいですね

絶対できないですから

 

あと、プレッシャーもストレスも溜まる仕事ですよこれ

人によっては言いたいこと言い放題ですから

中にはそれで心が参ってしまうお坊さんもいるので大変です

 

え?私?

そういうのは中学生くらいで卒業したかな

嘘です、すいません

今もプレッシャーと戦い続けております

ゆえにひよっこなのです

人生日々精進です・・・・

 

 

今回は葬儀関連のお話でした~

 

今日の一字

f:id:hunyohunyo:20180505194708j:plain

 偲ぶ、思う、想う

心があれば自然としてしまうこと