とあるお坊さんの日常

ヒヨッコお坊さんの日常を書いていきます

住持の職

どうも、ふにょふにょです

さて、今回のお話でございますが

先日、お勤め先のお寺で「晋山式」というものがありました

「しんさんしき」と読みます

新しい住職さんへ代替わりをしたことを、檀家さんの皆さんへお伝えする式です

住職は「住持の職」の略です

住持とはそのお寺へ住んで維持すること

それを職としてるということですね

 

これは半世紀に一回のペースくらいでしかやらない行事です

そりゃ、コロコロ住職変わってたら大変ですからね、ええ

 

私は恐れ多くも、法要の当日は写真撮影係でございました!

色んな写真が取れましたね!

結構緊張しました

なぜかというと

「法要ある程度分かってると思うから」

と言われたからです

内心思ったことは

 

やべぇ、一眼持ってるとか言わなきゃよかった

( ^ω^)・・・

 

実はこの式では写真撮影を業者さんへお願いしたり

檀家さんに取ってもらうことが結構多いんですが

どこまで近づくべきか、どの位置なら法要の邪魔にならないか

考えて動く必要があるからです

それなら、少しでもわかる人間がやるべきだと判断されたからですね

 

まして、法要とは例えるなら生き物のそれです

流れがどのように変わるかは動く人次第・・・

誰か一人が、出すものの順番、使う言葉、動きを間違えただけで

一転して大惨事!!!!

のようなことになりかねない場なのです・・・・

まして、仏様の前でそんなことはできません

写真とってて、邪魔して法要ぶち壊しました・・・

フレンドリーファイアは避けねばならないのです

ちなみに今回、法要の練習中にこの言葉使ったらプチ流行しました

住職もお気に入りのご様子←

 

さて、この式でやることは大雑把に言うと

おっす!

おら住職!

いっちょ禅問答やってみっか!

的な感じです

 

いいですか、法要は仏様の前ですから

ふざけたりしちゃダメです

ビルス様飛んできますからね

 

初めに本堂へ行き、新住職が須弥壇へ上ります

「しゅみだん」といいます

なんでしょうね・・・わかりやすく言うと

 

本堂のミニチュアが仏壇だと思ってください

その仏壇の中の仏さんがいるあの高い段です(笑)

イメージとしては

和風シルバニアファミリーですよ

その中の釈迦場所です

仏壇ってなんなの?って思ったことがあるんですが要するに

ブドウの森のお家か

釈迦のお家か

それだけの違いだとわかりました

 

 

 その須弥壇に新住職は登壇して、問答をします

これはお釈迦様が須弥山というところで

弟子たちと問答したという故事になぞらえて行っております

 

質問したい方たちは新住職に向かって

ゆっくりと一歩ずつ進んで言葉をかけ、

答えをもらってから

最後には警策坐禅で使うあの長い棒)で肩を軽くたたいていただきます

 これは突然飛び入りで質問する人がいたりするので

結構、問いかけに対して機転や考えを持ってないと固まることがあるのです

たまに、大勢の檀家さんの前で

「奥さんに愛してると言ってください!」とかありますから

まぁ、固まりますよね(笑)

 

何度も言いますが、法要はふざけてはいけません

仏様の前ですしね!

これは真剣な質問ですからセーフ!

むしろかっこいい

 

 

 

 

そんな中、いい写真が取れました

ええ、これは素晴らしい

真剣そのものです

 

 

 

 

 

 

 

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うーん、素晴らしい

まさに真剣を全身で表現してくれている!

 

小麦粉焼砂糖泡立菓子っ!!!!

(友人の言葉を借りました)

檀家さん、お坊さん、住職の皆が度肝を抜かれました笑

 

これは斜め上でしたね!

新住職誕生ということで、バースデーケーキを・・・・とのことでした

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ちゃんとおいしくいただきました!

 

 

なんでしょうね、このガチガチな感じを

一気に和らげた感じがとてもよかったです

 

檀家さんにもとても印象が残る式であったのではと思います

この時の皆さんのお顔をとっていましたが、やっぱりいい顔してました

肖像権やらでその辺は割愛ですが

 

 

こういう形があってもいいんじゃないかと、

改めて感じた式でしたね

 

 

 

 

 

今日の一字

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決まりの中では決まったことしか生まれない